TOP ライフステージに応じた看護職の働き方 積み重ねた看護職のキャリアを活かして働く(プラチナナース)

積み重ねた看護職のキャリアを活かして働く
(プラチナナース)

積み重ねた看護職のキャリアを活かして働く(プラチナナース)

いまや働くナースの11人に1人は60歳以上。看護のキャリアと生活経験を活かして活躍の場が広がっています。国は65歳までの雇用確保対策を進めており、60歳以降も定年延長や再雇用によって就業継続が可能です。今の職場で働き続けることにも意味がありますが、今までと違う場所や働き方、そこでの役割をご自身で選びなおし、新たなやりがいをみつけることもできます。チャレンジの気力体力が十分な40~50代から、セカンドキャリアを見据えた準備を心がけたいですね。

働く人のエピソード

65歳以上/女性
65歳以上/女性

病院で再雇用として働く人のエピソード

看護師として勤務して45年がたちます。60才をこえて定年後も嘱託として働いています。
現在「品質管理課」に勤務しています。私と質管理との出会いは、1999年に職場が取得した医療現場へのISO9001の導入でした。その時期に看護部業務担当師長として4年間関わり、看護部のISO担当者として活動したことがきっかけでした。その後、病棟師長に異動になってからも業務委員長として関わり、看護業務の標準化に取り組んできました。師長として認定看護管理者取得をめざし毎日往復6時間かけサードレベルを受講し、無事資格取得することができました。2012年からはISO審査員として院外活動にも取り組んできています。
医療及び看護の質に取り組んできた経験を活かして、今「品質管理課」に勤務し、JCI・ISO認証継続の院内担当者として勤務しています。看護師としての職務を継続していく中で、「質管理」に出会い興味を持ち継続してきたことが私のキャリアアップとして新しい道を開いてくれました。

私のキャリア

病院(500床以上)

60代/女性
60代/女性

訪問看護ステーションで働く人のエピソード

訪問看護ステーションに実際に入ってみるまで、在宅医療の困難さを分かっていなかったことを反省しました。狭い特殊な世界に長くいてはいけないなと感じました。今後さらに需要が高まるであろう在宅医療は連携の取り方が難しいです。メールなどを駆使して連携強化に努めたいと思います。

私のキャリア

病院(500床以上)→病院(500床以上)→病院(100~199床)→訪問看護ステーション

65歳以上/女性
65歳以上/女性

ケアマネジャーとして働く人のエピソード

結婚、育児で初期は託児所のあるところが条件でしたが、キャリアアップのため大学病院に転職してからは、時間外の会議、学習会参加のために近隣のママ仲間にお迎えと預かりを頼み乗り切りました。臨床看護を続けたかったので、夜勤は週末だけにし、土日休みの夫が子育てに協力しました。働き続けたい強い意志のもと、育休も無い時代に仕事と家庭の両立をしましたが、45歳で介護事業に転職し、それまでの経験がすべて力となり、68歳の現在も運営顧問や医療的ケアの講座講師など仕事に恵まれています。

私のキャリア

病院(500床以上)→病院(300~399床)→病院(300~399床)→病院(500床以上)→病院(500床以上)→居住系介護施設(老健、特養、グループホーム等)→企業

知っておきたい制度

セカンドキャリアに関する情報提供

公的年金制度
加齢などによる稼得能力の減退・喪失に備えるための社会保険として、公的年金制度があります。
厚生年金の被保険者期間があって、老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たした方が65歳になったときに、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金が支給されます。ただし、当分の間は、60歳以上で、老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たしていること、厚生年金の被保険者期間が1年以上あることにより受給資格を満たしている方には、65歳になるまで、特別支給の老齢厚生年金が支給されます。
ご自身の年金記録や受給に関することや、年金を受給しながら働く際の条件等については、年金事務所で相談することができます。

○日本年金機構HP
http://www.nenkin.go.jp/index.html

雇用保険の助成金(事業主が受給できる助成金)
65歳超雇用推進助成金(65歳超継続雇用促進コース)
65歳以上への定年引上げ等、高年齢者の就労機会の確保を実施するなどの要件を満たした事業主に対して助成
65歳超雇用推進助成金(高年齢者雇用環境整備支援コース)
高年齢者の雇用環境整備の措置(計画作成、認定、措置の実施等)を実施した事業主に対して助成
65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)
50歳以上かつ定年年齢未満の有期契約労働者を無期雇用労働者に転換させた事業主に対して国の予算の範囲内で助成金を支給

○独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構HP:高齢者雇用の支援
https://www.jeed.go.jp/elderly/index.html

各地のナースセンター
各地のナースセンターでは、キャリアを活かして働きたいと考える方のご相談や施設の情報提供等を行います。

○日本看護協会HP:ナースセンターとは
https://www.nurse.or.jp/nursing/nc/gaiyo/index.html

シルバー人材センター
定年退職者などの高年齢者に、そのライフスタイルに合わせた「臨時的かつ短期的またはその他の軽易な業務」を提供するとともに、ボランティア活動などのさまざまな社会参加の機会を提供します。

○公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会HP
http://www.zsjc.or.jp/about/about_02.html

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
雇用・就業に関する情報や教育訓練・資格取得に関する情報、起業(独立開業)に関する情報、ボランティア活動に関する情報などの情報をまとめています。

○独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構HP
https://www.jeed.go.jp/index.html