学ぶ

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日々の仕事でも学ぶことは多いですが、キャリア転換においては、職場以外で学ぶことも大切です。資格取得などのキャリア発展のための学びはもちろん、看護の仕事に疲れたと感じる時にも「学ぶ」ことは力になります。悩みを同僚と話すと、違う視点を得て楽になったりしませんか?教育機関で学ぶことは、より多くの視点や体系だった物の考え方にふれ、自分が行ってきたことに一貫性や意味を見出すことにつながります。

働く人のエピソード

60代/女性
60代/女性

【私の学びのキャリア】精神保健福祉士、社会福祉学学士~博士

保健師として行政で働いていたが、福祉への配属、精神保健福祉士の取得がきっかけで、働きながら通信教育の福祉大で社会福祉学士、修士、社会福祉学博士を取得した。このことで保健師としての視野が広がり、より住民の生活に密着した保健活動が行えた。現在公衆衛生看護を中心に、地域在宅部門で教育に携わっている。ぜひ幅のある看護の専門職になってほしい。

私のキャリア

都道府県・保健所、市区町村・保健センター→養成所・大学等

50代/女性
50代/女性

【私の学びのキャリア】海外研修、大学院進学

看護師としてキャリアを継続している途上には、燃え尽きたり疲れたりしてしまう場面が多いものですが、私自身はそのような局面に入ったときに、海外における研修や大学院進学の機会を得て、前に進むエネルギーをもらうことができました。海外研修や進学のために長期の休暇をもらうことが困難である組織は多く、そのような機会を持つためには退職しなければならないという現実もあります。多くの職場において、キャリア継続のための学びの機会を応援するような体制が持てるようになることを期待しています。

私のキャリア

病院(400~499床)→養成所・大学等→病院(300~399床)→病院(400~499床)

40代/女性
40代/女性

【私の学びのキャリア】ケアマネジャー、認知症ケア専門士

仕事が比較的忙しくない期間や休んでいる期間に、ケアマネジャーや認知症ケア専門士などの資格取得したり、訪問看護師養成研修に参加したので、それが次の仕事につながった。 夫の仕事で転勤などあったが、割と切れ目なく仕事が出来た。

私のキャリア

病院(400~499床)→都道府県・保健所、市区町村・保健センター→病院(400~499床)→無床診療所

40代/女性
40代/女性

【私の学びのキャリア】ケアマネージャー

通勤しやすい場所で選択した病院だったが、緩和ケア病棟だったので自己研鑽のためにケアマネジャーの資格を取得した。その後、訪問看護へ異動し、自己の幅を広げることができた。この経験は急性期病院に勤務している現在も活かされている。

私のキャリア

病院(100~199床)→病院(500床以上)→有床診療所→病院(99床以下)→病院(200~299床)

知っておきたい制度

学びなおしを支援する様々な公的な支援制度や施策が準備されています。

給付金等について
教育訓練給付金制度・専門実践教育訓練給付金制度
労働者や離職者が、自ら費用を負担して、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合、本人がその教育訓練施設に支払った経費の一部を支給する雇用保険の給付制度です。 専門実践教育訓練は、看護学や会計や経営学、臨床心理などの大学院課程やIT関係の資格取得など様々な専門分野の講座が対象となっています。 また、認定看護師や特定行為研修などの講座を提供している教育機関もあります。

○厚生労働省:教育訓練給付制度について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

○厚生労働省:教育訓練講座検索システム
https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/

○厚生労働省:専門実践教育訓練給付金、教育訓練支援給付金についてのリーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000558050.pdf

教育機関について
大学ポートレート
大学ポートレートは、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が運営する大学・短期大学検索サイトです。国公私立の大学・短期大学900校以上が参加しており、国公私立大学・短期大学の教育情報のほか、教育課程や進路、学費等に関する情報を掲載しています。

○大学ポートレートHP: トップページ
http://portraits.niad.ac.jp/

放送大学
放送大学は、大学教育の機会を幅広く国民に提供することを目的として昭和58年に創設された通信制の大学です。テレビ・ラジオ、インターネット等を通して、いつでもどこでも誰でも学ぶことができます。 学べる領域には、人文・自然・社会の全ての分野が網羅的に含まれており、学部・大学院を合わせて約340科目が開設されています。 看護師の方は、放送大学で単位を取得し、学位授与機構に申請することで看護学士を取ることもできます。 准看護師の方は、放送大学で単位を取得して、養成所の単位として活用することもできます。 また、放送大学大学院では、特定行為研修の指定研修機関の協力施設として、共通科目(講義・演習部分)を開講しています。

○放送大学HP:トップページ
https://www.ouj.ac.jp/

○放送大学HP:キャリアアップしたい方【看護師、准看護師】
https://www.ouj.ac.jp/hp/purpose/nurse.html

職業実践力育成プログラム (BP: Brush up Program for professional)
大学・大学院・短期大学・高等専門学校におけるプログラムの受講を通じた社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムを「職業実践力育成プログラム」(BP)として、文部科学大臣が認定する制度です。 BPプログラムにおいては、「女性活躍」、「非正規労働者のキャリアアップ」、「中小企業活性化」、「地方創生(地方活性化)」のほか、MBA、ものづくり、医療などの様々な職業分野を対象としたプログラムを認定しています。

○参考:文部科学省HP 資格取得やスキルアップ・学び直しに関するプログラム・施策等について
http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/manabinaoshi/1384494.htm

○文部科学省HP:職業実践力育成プログラム(BP)認定制度について
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/bp/

准看護師から看護師になるための支援について

○公益社団法人日本看護協会:准看護師進学サイト
http://www.nurse.or.jp/nursing/jyunkangoshi/shingakushien/index.html

職業訓練等について
公共職業訓練
国及び都道府県が実施する職業訓練です。離職者訓練、学卒者訓練、在職者訓練があります。
  • 離職者訓練
    ハローワークの求職者(主に雇用保険受給者)を対象に無料で概ね3か月~1年の訓練を実施(テキスト代等は実費負担)。
  • 学卒者訓練
    高等学校卒業者等を対象に有料で1年又は2年の訓練を実施。
  • 在職者訓練
    在職者を対象に有料で概ね2~5日の訓練を実施。

○厚生労働省HP:公共職業訓練について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/rishokusha.html

○厚生労働省HP:公共職業訓練コースの検索について
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/GECA150010.do?action=initDisp&screenId=GECA150010

求職者支援制度
求職者支援制度とは、雇用保険を受給できない方が、職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するため、国が支援する制度です。

○厚生労働省HP:求職者支援制度(ハロートレーニング)のご案内 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/

○独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構HP:求職者支援訓練 認定コースの検索
https://www.jeed.go.jp/js/shien/