無床診療所
無床診療所での仕事は患者さんとの距離が近く、いろいろな相談を受けることが多いため、やりがいを感じます。原則、夜勤が無いので夜勤が困難な場合の生活スタイルに合致しており、働きやすい職場です。
仕事の内容
無床診療所で働く看護職は、医師の診療の補助を業務として、診察時の姿勢保持、採血や点滴の介助などを行います。他に、例えば小児科の場合、乳幼児が多いため、母親が必ずしも育児に慣れていない場合がしばしばみられます。そのような時、看護職は保護者の不安解消が大きな役割と認識し、積極的に声をかけるように努めています。
一日の流れ(例)
働く人のエピソード
[50代/女性]
病棟での3交代勤務にやりがいを感じながら日々を過ごしておりましたが、結婚・出産を機に退職することになりました。独身時代は仕事と子育ての両立を考えていましたが、病棟勤務と子育ては大変と判断いたしました。その後、2人の子どもに恵まれて暫くは専業主婦をやっていましたが、諸事情から診療所に再就職することになりました。診療所での業務は多忙で慣れない環境に戸惑いもありましたが、幸い当診療所は外科系の手術が多く、前病院時代に手術室で働いていた経験が活かされております。また、医師をはじめ、スタッフに良くして頂き、今では患者さんと世間話をするまでになりました。まだまだ学ぶことも多くありますが、充実した日々を過ごしております。
私のキャリア
病院(200~299床)→診療所
[50代/女性]
介護福祉士資格取得後に大学附属病院の病棟に看護助手として勤務し、医療現場で働くには看護師資格が必要と感じ、資格取得を目指して退職しました。30歳で看護師資格を取得し再び大学附属病院に勤務しました。病棟と外来あわせて7年の勤務経験を経て、この間の縁により求められて小児科・内科・耳鼻咽喉科標ぼうの無床診療所(複数医師勤務)に勤務し、今日に至ります。転職時点では夜勤の負担は感じていませんでした。小児の外傷対応もできるようにと週1日別の整形外科診療所に勤務しています。
私のキャリア
病院(500床以上)→診療所
[50代/女性]
病院での三交代勤務が看護師としてのスタートでした。第2子出産後、子育てのため退職しました。その後、子育てをしながら復職を模索し、夜勤のない診療所に勤務することにしました。地域医療について何も知らずに飛び込みましたが診療所は一番身近な医療機関であり地域に密着していることを知りました。看護師として採血や血圧測定をするだけでなく、先生と患者、病院、地域包括支援センター、訪問看護ステーション等、それぞれの機関との連携、相互関係も重要な業務であり、役割の大きさを実感しました。今後、ますます高齢化社会となる世の中で、地域医療の特性を活かし、患者さん一人ひとりと向き合え、患者さんのための看護を目指し、日々努力していけたらと考えます。
私のキャリア
病院(200~399床)→診療所→診療所
[60歳/女性]
大学病院に勤めていましたが子どもができたことを機に退職しました。その後、子どもの成長と共に再び看護師として社会貢献がしたいと思い、自宅から通える距離のクリニックに勤務しました。数年間は子どもにあわせた勤務体系で働いていましたが、その中で他の分野でも働いてみたいと思い介護施設(有料老人ホーム)・企業の健康管理室でも勤務しました。クリニックとは違う貴重な体験となりましたが、勤務していく中でやはり地域の患者さんとの関わりを持ちながら仕事をしたいと再認識し、親の介護など自分自身の生活環境の変化も重なり再び以前と同じクリニックで仕事をはじめました。クリニックに再び戻ったことで患者さんご自身の長期的な変化にも対応できたり、看護師の視点で様々な角度から支えることができると感じました。今後も患者さんとの関わりを大切にしながら、地域医療に少しでも携っていけたらと思っています。
私のキャリア
病院(500床以上)→診療所→居宅系介護施設→企業→診療所