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治療を受けながら働く

病気と向き合いながら仕事を続けることはエネルギーがとても必要です。そのためには、病気の回復状況をしっかりと理解し、仕事の量を加減する必要があります。心のあせりは回復を遅延させます。不安な気持ちをまずは上司に相談しましょう。上司は休みの取り方、給与等、経済的なことについても一緒に考えていきます。何よりあなたが元気になることが一番の希望です。

働く人のエピソード

<治療に関する配慮を受けて同施設内で働く人のエピソード>

40代/女性
40代/女性

うつで数年休職したときに、施設内の配置換えで日勤のみで時間外の少ない部署に行けたことで、働きながら落ち着いて次のステップを考えることができた。自分の意向を聞いてもらって、管理職の方が適切な部署を考えてくれたことに感謝している。

私のキャリア

病院(300~399床)

50代/女性
50代/女性

頚椎骨折で手術し自宅療養になったが、復帰後どのように働くか、上司が看護部と相談してくれた。勤務場所はこのままで、仕事の分担量を大幅に減少させ、出勤しやすいように時間差出勤も可能としてくれた。仕事中に体調を崩した場合、夜勤者用のベッドの一時使用の許可をもらい、利用することができた。復帰し1年以上経過したが、以前と変わりなく仕事することができるようになり、私のキャリアは継続できている。

私のキャリア

病院(500床以上)→病院(99床以下)→病院(300~399床)→病院(500床以上)

<治療のために勤務場所を変更して働く人のエピソード>

20代/女性
20代/女性

私は助産師です。最初に勤めた病院は病床数500以上の地域周産期センターでした。5年勤めましたが、体調を壊し、病気になったため、退職しました。その後約1年間、病気の治療・療養しながら助産師としてのキャリアを途絶えさせたくない思いで地域で両親教室や産後ケアのアルバイトを行なっていました。体調が落ち着いてきたため、もう一度臨床に戻るべく就職活動を開始し、今は産婦人科の個人病院で正職員として勤めています。一年間臨床から離れましたが、離れたことで広い視点で助産師の役割や、支援を求める妊産褥婦とその家族のニーズを知ることができました。いろいろな人に助けていただいたことも人生の中で良い経験となりました。今では病気になって良かったと思うことができ、全ての出来事、人の優しさに感謝しています。

私のキャリア

病院(500床以上)→有床診療所

40代/女性
40代/女性

私は看護師という仕事が好きですし、誇りを持って仕事をしていました。しかし、大病を患い、長期の入院をして離職しました。身体に後遺症が残り大好きだった仕事も諦めていました。でもやはり自分の資格や経験を活かして何か仕事ができないかと看護協会の方に相談し復職の研修に参加してみたりしました。病棟ではとても働けない身体の状態。座ってできる資格を活かした仕事を探していたところ、電話での健康相談の仕事を紹介していただき、現在は夜勤もして一緒に頑張る仲間もでき、充実しています。職場の方々にも体調を考慮していただいて仕事を続けられています。諦めずに仕事を探してよかったと思っています。家族からも「仕事をしているお母さんの方がいきいきしていて、仕事始めてよかったね。」と言われています。病院や介護施設だけではなく、色々な職場で資格や経験を活かせる場所があります。眠っている看護師の資格、もったいないです。

私のキャリア

病院(100~199床)→病院(200~299床)→居宅系サービス事業所(デイサービス、地域包括支援センター等)→その他(健康相談コールセンター)

<不妊治療を受けながら働く人のエピソード>

20代/女性
20代/女性

不妊治療のため隣県の県立病院をやめて、現在の場所に引っ越し、急な休みの融通が利くデイサービスに転職しました。その後、子供ができてまた総合病院で働いています。一時的に県職をやめたことを後悔しましたが、今は子供がいるから本当にあの時思い切って良かったと思います。

私のキャリア

病院(300~399床)→病院(500床以上)→病院(500床以上)→居宅系サービス事業所(デイサービス、地域包括支援センター等)→病院(400~499床)→病院(200~299床)

知っておきたい制度

治療を受けながら働く看護職に向けたサイトについて

サイトでは、治療と職業生活の両立に関する支援制度・機関を紹介しています。

○厚生労働省HP:看護職のキャリアと働き方支援サイト
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/nurse/event/pg-condition.html

○治療と職業生活の両立について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115267.html

○治療と仕事の両立支援ナビ
https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/

○難病患者の就労支援
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/06e.html

○こころの耳
http://kokoro.mhlw.go.jp/

○疾患を抱える従業員(がん患者など)の就労継続
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/teichakushien/patient.html

勤務先で使える制度
有給休暇
労働基準法で定められた労働者の権利。①半年間継続して雇用されている②全労働日の8割以上を出勤している、この2点を満たしていれば年次有給休暇が付与されます。半日単位でも利用できます。職場によっては時間単位で利用できる制度を活用しているところもあります。

○厚生労働省HP:有給休暇
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/sokushin/summary.html

職場のオリジナルの制度
法律で定められているものではありませんが、病院や施設、会社で、治療と職業生活を両立するための職場オリジナルの制度を設けている場合があります。お勤め先の就業規則や人事管理部門等に確認して、職場のオリジナルの制度がないか確認してみましょう。これらのオリジナルの制度については、有給か無給かは勤務先の規定に拠ります。 例)時差出勤、リハビリ出勤、短時間勤務、体調に配慮した配置転換・異動、在宅勤務、フレックス勤務など
国の社会保障制度
1.健康保険の傷病手当金 傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。仕事を休んだ日から連続して3日間(待期)の後、4日目以降の仕事に就けなかった日に対して支給されます。(協会けんぽの場合、仕事に就けなかった日に対し、標準報酬日額×2/3が支給されます。)

○協会けんぽHP
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139

2. 国民年金/厚生年金の障害年金 障害年金を受けられるのは、公的年金に加入し、一定の保険料納付要件を満たし、かつ、障害の状態などの障害年金の支給要件を満たしている方です。 障害年金には、「障害基礎年金」「障害厚生年金」「障害共済年金」があり、障害の原因となった病気で初めて病院を受診した日(初診日)に、どの年金制度の被保険者であったかによって、受給する障害年金の種類が違ってきます。 国民年金の被保険者には「障害基礎年金」が、厚生年金の被保険者には、「障害厚生年金」、共済年金の被保険者には「障害共済年金」が支給されます。厚生年金・共済年金の被保険者は、自動的に国民年金の被保険者にもなるため、障害等級が1・2級であれば障害基礎年金も併せて支給されます。

○政府広報オンライン:障害年金の制度をご存知ですか?
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201201/2.html

○日本年金機構HP:障害年金 http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html